トイローヤル まわしてクルクルサウンド2022年02月19日 13:47

Toyroyalの乳幼児向けのおもちゃです。
手で回しても音が出ないという事で修理依頼されました。
音だけでなくLEDも光らないので、まずは電源を疑いました。
電池はOKでした。分解して基板のVCCとGND間は4.5Vで、基板への電源供給はOKです。
電源スイッチの接触不良もありません。
しかし、音は出ない、LEDも光らないので、入院扱いにしてもらいました。
持ち帰って、分解して基板を取り出しVCCからCOBへのパターンなど、パターン割れなどハンダづけ不良などないか調べましたがありません。
基板と配線を色々触ってから、電源を入れて、センサースイッチを接触させると、あら不思議、音が出ます。LEDも光ります。
基板上か配線のどこかで接触不良だったと思われます。また、衝撃で接触不良になるかもしれないので、基板、配線を軽くたたいてみましたが異常ありません。
何故か、正常になったので、返却日まで動作確認を続けて異常なしなら完了で返却します。

トイローヤル まわしてクルクルサウンド 基板2022年02月19日 14:01

何故か正常になった基板付近です。

赤外線リモコンのロボット犬2022年02月19日 19:54

赤外線リモコンで動くロボット犬です。
「動かない」という事で修理依頼されました。
乾電池式ではなく、充電式です。分解すると円筒状のリチウムイオン電池(18650)がありました。
電源を入れると、モーターの動作音がします。足は動きません。
電源の電池はOKで、モーターは動いているが、どこかで動力が伝わっていないと思われます。
分解して調べると、足を動かすモーターのギアボックスで不具合がありました。
ギアボックスを分解して調べると、モーターからの動力を伝えるギアの一つの歯が欠けていました。
この部分で空転していたようです。

歯が欠けたギアは、モジュール0.5で32歯とモジュール0.8で8歯の2段ギアです。モジュール0.5以外の2段ギアは手持ち部品にありません。

今回は3Dプリンターで作りました。3Dプリンターが無いときは、金属線で欠けた歯を補修したり、「おゆまる」とUVレジンで複製を作ったりして、なんとか解決していました。

ギアの3DデータをつくるサイトでSTLデータを作り、スライサーで3Dプリンター用のデータに変換し、3Dプリンターで出力しました。

3回失敗して、4回目になんとか使えるギアができました。

ギアを交換して再組み立てしました。動作確認すると、正常に動きました。

3Dプリンターのおかげで修理完了しました。

赤外線リモコンのロボット犬 内部2022年02月19日 20:13

分解した内部の様子です。

赤外線リモコンのロボット犬 交換したギア2022年02月19日 20:14

右側が欠けたギア、左側が3Dプリンターで作ったギアです。
安物の3Dプリンターなので、精度は悪いですが、なんとか実用になっています。

過去には駄目な場合もありました。
元の形が復元できる場合は、おゆまるとレジンで作る複製の方が精度良くできます。2段ギアの場合、ピニオンギアと平ギアを組み合わせて型取りすることで複製作りをすることがあります。
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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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