恐竜図鑑パソコン2024年07月16日 09:40

マウスでバトル!! 恐竜図鑑パソコンです。

「電源が入らない」という事で修理依頼されました。

まずは電池チェックしました。OKです。

次にキーボード側の裏蓋を取り外して、電池フォルダからの電圧を調べました。ヒンジ部分にある電源基板までは正常電圧です。

キーボード部分を分解すると、フレキシブル基板のメンブレンスイッチになっており、導電性ゴムでオンオフしています。フレキシブル基板の配線を目視で確認しましたが、異常は見つかりませんでした。

次に液晶画面側を分解しました。まず、画面シールをドライヤーで温めながら剥がし、たくさんあるネジを外すと画面と蓋が外れます。

LSIが2つ付いているメイン基板があります。とりあえず、電源系の部品の電圧を調べました。電池からの電圧は届いているようです。
電圧を測っていると、突然、音が出て電源オンになっています。これは、LSIの故障ではなく、キーボードの電源ボタンがメイン基板に繋がっていないのではと思いました。

キーボード側を精査することにしました。フレキシブル基板と電源基板はネジで圧着し接続されています。

電源ボタンに対応する電源基板側の端子をピンセットで接触させると、電源オンになります。ここまでは正常です。

フレキシブル基板に問題があります。フレキシブル基板の端子部分の抵抗をテスターで測定すると数KΩ程度でやや大きいかと思いました。スイッチパターンと接続端子部分をアルコールで拭いたりプラスチック消しゴムで掃除したりしましたが上手くありません。

問題のパターンは基板の端だったので、導電性銅箔テープでパターンを作ることにしました。
スイッチパターンに薄いテープを貼って絶縁し、銅箔テープを平行に貼ってスイッチパターンにしました。反対側は接続端子の上に貼りました。途中は接触しないことだけ注意して貼りました。

フレキシブル基板を取り付けて、電源ボタンを押すと電源オンになり起動しました。

全体を再組み立てして、動作確認しました。キーボードの全てのキーが反応する事を確認しました。

画面シールを戻して完了とします。

恐竜図鑑パソコン 銅箔テープ2024年07月16日 10:23

フレキシブル基板を銅箔テープで補修しました。
<< 2024/07 >>
01 02 03 04 05 06
07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

このブログについて

おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
記事、画像は、営利目的の転載を禁じます。

最近のコメント

最近のトラックバック

RSS