おもちゃ病院2017年06月12日 03:47

2016年4月から大阪市平野区のおもちゃ病院でボランティアをしています。いろんなおもちゃを修理するとき全国のおもちゃドクターさんのブログが大変役立っています。これからは、時々、自分の経験もブログに書くことにしました。

あかいホバークラフト2017年06月12日 04:12

おふろで遊ぶラジコンのホバークラフトです。27MHzの無線で、送信機も防水になっています。調べたところ、タクトスイッチが接触不良をおこしていました。上側は接点復活剤で回復しましたが、下側は回復せず、手持ちの部品と交換しました。動作は回復しましたが、交換した部品の方が高さがやや高く、ケースに入れるとボタンが押されたじ状態になります。仕方がないので、タクトスイッチの白い頭の部分をカッターで削り調整しました。これでケースに入れてもOKとなりました。

古い顕微鏡2017年06月12日 04:29

懐かしい顕微鏡です。ピント調節が動かない状態でした。ピントはラックとピニオンの構造です。非常にかたく、力を入れて回すと、板状のギアであるラックが割れてしまいました。経年変化でもろくなっていたようです。ラックの代わりをさがした結果、ゴム板を同じ大きさに切って入れてみたところ、ピニオンギアとうまく噛み合いスムーズに動くようになりました。
大変古い顕微鏡なので、レンズにカビがありました。無水アルコールで拭いて低倍率でなんとか見えるようになりました。

赤外線リモコン パトカー2017年06月12日 05:16

赤外線リモコンでライトが点滅してサイレンなどの音が出るパトカーです。動作しない状態でした。まず、送信機からチェックしました。スマートフォンのカメラで赤外線が出ていることを確認。ボタンを押した時だけ、単発で信号が出ていました。次に本体、電池をチェッカーで確認OK。制御基板の電源電圧確認、電圧がゼロ。電池ホルダー部分の接触不良でした。接触を良くしてやると動作するようになりました。
これで修理は完了として、数分後に動作確認すると動きません。電源を入れようにも、このおもちゃの電源スイッチが見当たりません。分解して調べたところ、基板の下面にタクトスイッチがありました。前輪の上にあり、ボンネット部分を押し下げるとONになります。しばらく赤外線信号がないと自動でOFFになるようです。
電源の入れ方がわかりづらいパトカーでした。

光るにぎやかドラム2017年06月12日 05:34

小さい子ども用のたたくと音や音楽がなるおもちゃです。叩いても音が出ない状態でした。
分解してみると、タイコ部分からの配線がはずれています。基板のどこに繋がっていたかわかりません。
ネットを調べると、おもちゃドクターさんのブログに、圧電スイッチが使われているとありました。はずれている配線をオシロスコープに繋いでタイコを叩いてみるとパルスが見えます。タイコのトリガー信号とわかり、配線の片方をGNDに繋ぎ、他方を基板上の他の配線がないランドに接続して、タイコを叩いて試すとすぐに正しい接続先を発見。はんだ付けして修理完了しました。

ロボット「ROBI」のギア交換2017年06月12日 08:29

雑誌についてくる部品を組み立てていくと完成するかわいいロボットです。総額は10万円以上になる高価なおもちゃです。
持ち込まれた状態は、両足と本体がはなれていた状態でしたので、サーボとケーブルを接続し、組立てました。充電チェアに座らせて、充電したのち、動作確認しました。
電源を入れたところ、左ひじの関節のサーボモーターが動き続け、初期状態になりませんでした。左ひじの関節部分を分解したところ、サーボ内のプラスチックギアが損傷していました。予備のサーボが1つありましたので、ID=21に設定し交換したところ正常になりました。
これで、頭部と腕は正常になりましたが、足は両方とも動きませんでした。
充電チェアに座らせて、動作確認しました。音声に対しての応答は正常に行えました。

次に、胴体内にある、メインボードと足のサーボとの接続を確認しましたら、片足のコネクタが外れていました。とりあえず、空いているコネクタに接続して動作確認しましたが、動きません。右足、左足の接続を変えてみたところ、両足とも、動き出しました。
両足とも動くのですが、右足の動きが悪く、関節のサーボを確認したところ、右ひざと右足首の関節のサーボで、左ひじの関節サーボと同じ部分のプラスチックギアが損傷していました。
予備のサーボがありませんので、通常なら、これ以上の修理は不能なのですが、高価なおもちゃであることも考え、ギア交換をすることとしました。交換ギアは1組540円です。(ラジコンのフタバのサーボ、RS302 304用の交換ギアセットです。交換するのは、写真にある1つです。2段ギアの小さい方がなくなっています。)
破損している右足のサーボ2個と予備サーボ1個のギアを交換し修理は完了しました。

フィッシャープライス バイリンガル きかんしゃ2017年06月12日 08:42

英語で歌いながらゆっくり走る機関車です。

症状は、「音は出るが、走行しない」でした。
本体を分解し車輪モーター部分を確認したところ、全体を制御しているICから、トランジスタを介してモーターを回転させる仕組みになっていました。トランジスタに信号を与えるとモーターは回りましたので、ICの一部が故障かまたは、トランジスタまでの回路が故障していると思われます。この部分(ICおよび超小型部品)の修理は困難と判断しました。
しかし、トランジスタと走行用のモーターは正常なので、走行用のスライドスイッチでトランジスタに直接、信号(電流)を与えて、走行できるようにしました。
本来、走行用のスライドスイッチは、ICに接続され、発車音、停車音をスピーカに出す働きと、走行モーターを制御するトランジスタに信号を出す働きをしていました。1回路のスライドスイッチで2つの働きをしています。
改造後は、発車音・停車音の働き(IC)とモーター制御の働き(トランジスタ)の2回路を切り替えるため、使われていた1回路のスライドスイッチを2回路のスライドスイッチに交換しました。
このように完全な修理ができず、走行させるため、私の判断で、やむなく改造させていただきました。

どうよう うたのえほん2017年06月12日 08:46

歌の絵柄の部分を押すと、音楽が鳴るおもちゃです。

症状は「音が鳴らない曲がある」でした。
本体を分解し確認したところ、プラスチック基板の中央部に、液漏れのあとがあり、配線が腐食して、断線している個所は発見しました。
熱に弱い基板ですので、はんだ付けでの修理ができませんので、断線部分に、導電性銅箔シールを貼り付けて、回路を接触させて、修理しました。

ディズニー キーボード2017年06月12日 08:50

症状は「音が小さい」でした。

前回の修理で、スピーカを交換したところ、症状が改善されたため、お返ししたようです。
再度、同じ症状で受付しました。すぐに、スピーカ不良を疑い、交換をしたところ、症状は一時なくなりましたが、すぐに、再発しました。
スピーカを点検すると正常でした。また、小さい音が出ているので、音源発生ICは正常と思われます。音源発生ICからの信号を増幅するアンプICが不良であると考えられました。
このアンプIC(TDA2822M)を交換することにしました。しかし、大阪日本橋の部品店では、同一の部品を入手できませんでしたので、同一性能の互換品(NJM2073D)購入し、交換しました。交換後は、正常に動作しています。

トミカタウン踏切警報機2017年06月12日 08:54

症状は「動作しない」でした。
故障した本体を分解して確認したところ、ゼンマイのギヤボックスの回転軸から、3種類の動作(遮断機を上下する。赤いライトを前後に動かす。コイル部品をはじいて鐘を鳴らす。)をさせるためのギア(黄色い)に動力を使える部品が劣化して、空回りしていることを発見しました。この部品は、ゼンマイを巻き上げたときは、黄色のギアに動力を伝えず、ゼンマイが戻る時に黄色のギアに動力を伝える働きをしています。
この部品は、黄色のギアの内側にあり接着剤が効きにくい軟質プラスチックでできていますので、回転軸に接着できず、完全な修理はできませんでした。

なんとか、動作をさせるため、回転軸と黄色のギアを接着剤で固定し、動力が伝わるようにしましたが、ゼンマイを巻き上げようとすると、黄色のギアが逆回転して、鐘を鳴らすための部品(赤色)にひっかかり、巻き上げられないようになりました。

やむなく、コイル部品をはじいて鐘を鳴らす動作を諦めて、鐘を鳴らす部品(赤色)をギア(黄色)に当たらない位置に固定するようにしました。この結果、3種類の動作のうち、2種類(遮断機を上下する。赤いライトを前後に動かす。)ができるようになりました。
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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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