ラジコンヘリコプター2023年02月08日 06:21

2.4GHzのラジコンヘリコプターです。
飛行が安定しないという事で修理依頼されました。

動作確認すると、電源を入れて、コントローラーとペアリングできます、ローターも回転します。

上昇させると、安定してホバリングできません。不安定になり墜落します。

症状から、ローター、スタビライザー付近の故障かと思います。

ローター、スタビライザーを見ると、大きな変形はありません。

手で機体を持ってローターの回転を観察すると、上側のローターにブレがあるようで横から見た回転像が2重に見えます。

上部ローターとスタビライザーを取り外して、よく観察すると、ローターがシャフトに直接接触せず、シャフトとの間に大きな隙間がありました。

シャフト側を見ると、何か欠けた様な跡がありました。

欠けた様な部分に対応するローター側には穴がありました。どうもシャフトにはこの穴に入る突起部分があったのではないかと思います。

シャフトとの接続がないと、上部ローターはスタビライザーに細いプラスチック製の連結棒にぶら下がる状態で高速回転する事になります。上昇力の半分を細い連結棒2本で支える事になり、かなり無理があるのではと思います。

正常な状態が分からないとなんとも言えません。
正常な現物があればいいのですが、無いのでインターネットで調べてみようと思います。

ラジコンヘリコプター シャフト側の欠けた部分?2023年02月08日 06:39

突起部分があったのではと思います。

ラジコンヘリコプター ローター側の穴2023年02月08日 06:40

シャフト側の突起に対応する穴だと思います。

ラジコンヘリコプター 上部ローター2023年02月08日 11:06

インターネットで色々調べた結果、スタビライザーが付いているシャフトには、ローターのハブにある穴に入る突起があるようです。

そこで、ローターのハブを分解して調べました。6本のネジをはずすと羽とハブに分かれました。

ハブは上下2つの部品からなり、上側の部品に突起が入る溝がありました。

シャフトには、長さ数mm、太さ2mm程度の突起があったと確信しました。

ラジコンヘリコプター シャフトの突起2023年02月08日 11:13

無くなっていた突起部分をなんとか復元することにしました。

単に接着剤でプラスチック材料を接着しても強度不足で駄目だと思い、シャフト側に直径1mmの穴をあけてピッタリサイズの金属線を接着剤を塗って差し込みました。

これで、上部ローターの上下位置は固定されました。

振動が加わる部分なので、あまり耐久性は期待できません。また、金属線が直径1mmなので受け側の穴より小さくガタツキが気になります。

完全な修理には、補修部品が必要ですが、メーカーから入手できるかどうかはわかりません。

また、3Dプリンターで作るにも小さく精密さが必要なので私の技術と道具では難しそうです。

とりあえず、これで動作確認して、返却することにします。

ラジコンヘリコプター 動作確認2023年02月08日 11:25

再組み立てして動作確認しました。

修理前よりは安定しているように思いますが、完璧ではありません。

この状態で返却することにします。
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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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