ドライブギア 基板2022年02月06日 06:36

故障と思われる基板です。
分解して調べたので、記録しておきます。

シリコンゴムのスイッチが沢山並んでいる側です。
このゴムスイッチは、バッジという部品を取り替える事で、押されるスイッチを選択できるようになっています。
また、左上側のSOP8パッケージのICは、フラッシュメモリで、音声データが格納されていると思われます。
このICの裏側に、全体を制御するIC(COB)があります。

ドライブギア 基板の裏側2022年02月06日 06:44

黒色の丸い部分がCOB(基板に直付けのIC)です。

スピーカーからの黄色い配線が直接繋がっているように思われます。基板上のハンダづけ部分に音声信号が検出できないので、ICから信号が出ていないと判断しました。

また、COB上部にある円筒形の水晶振動子は、刻印の周波数(32.768kHz)から時計用であることがわかりました。
他のパーツは、多くの表面実装部品と電解コンデンサが2つあります。

時計用の水晶振動子が、COBの動作クロック用でありこれが故障でクロックが止まって動かない可能性もあります。
(音声再生するICなら、時計用より高い周波数だと思うので、ヤマカンが当たっている可能性は小さいと思います。)

基板交換以外にできることは、他に思いつかないので、日を置いて、いい思いつきがなければ交換してみるつもりです。

子供乗用おもちゃ(ポルシェ)2022年02月06日 07:20

子供用の赤色ポルシェです。

プラスチック製のハンドルが金属製のステアリングシャフトに接続する部分で折れたという事で修理依頼されました。

写真は、とりあえず接着剤でくっつけたところです。強い捻じる力がかかるので、接着剤だけでは強度不足です。

破断した部分を補強する必要があります。
パイプ状の場合は内部の空洞部分に内径と同じ太さの材料を入れて補強するのですが、構造上無理なので、外側を覆うようにスリーブをつける事にします。
3DCADが使えるようになってきたので、3Dプリンターでスリーブを作ってみることにしました。

子供乗用おもちゃ(ポルシェ)破断面2022年02月06日 08:14

3Dプリンターで作ったスリーブを被せた破断面です。
エポキシ系接着剤をたっぷり塗って接着しようと思っています。

子供乗用おもちゃ(ポルシェ)ハンドル2022年02月06日 08:34

3Dプリンターで作ったスリーブを被せて、エポキシ系接着剤で固定した様子です。
3Dプリンターの材料がPLAなので、触った感じでは強度不足はなさそうですが、どれだけの力に耐えるかはわかりません。
手持ちのPLAフィラメントが白色なので、油性マジックペンで、黒色に着色するつもりです。

子供乗用おもちゃ(ポルシェ)ハンドル着色2022年02月06日 09:22

白色のスリーブが目立つので、油性マジックペンで黒色に着色しました。

子供乗用おもちゃ(ポルシェ)修理完了2022年02月06日 09:28

エポキシ系接着剤が固まってきたので、ハンドルをステアリングシャフトに取り付けてみました。

強度は、子供が乗ってハンドル操作をしてみないとなんとも言えませんが、とりあえずは完了しました。

ハンドル中央のクラクションも上手く鳴らないという事だったので、なき笛の調整もしておきました。

ドライブギア 水晶振動子2022年02月06日 14:02

水晶振動子を手持ち部品と交換してみましたが、変化はありません。

これでできる事は全部やってみたので、お手上げ状態です。

やはり、専用のICが故障で修理不能とします。
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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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