アンパンマン ようちえんバッグ ― 2024年01月21日 05:09

アンパンマンのようちえんバッグです。
鍵盤などのスイッチを押しても音が出ないという事で修理依頼されました。
まずは電池チェックしました。OKです。
電源スイッチを入れると、信号などのLEDが点灯しました。
音が出ないという事なので、分解してスピーカーを調べましたが正常でした。
次に、表面に貼られているシートの下にあるメンブレンスイッチの不良を疑い、スイッチのフレキシブル基板が刺さっている制御基板のコネクタのハンダづけ部分をケーブルで直接接触させてみると正常に反応して音が出ました。
これで、フレキシブル基板上の断線が原因とわかりました。
表面のシートをドライヤーで加熱しながら、慎重に剥がすと、メンブレンスイッチのプリント配線パターンが出てきました。
テスターでコネクタと接触する部分とスイッチパターン間の導通を調べました。
剥がしたシート側のフレキシブル基板には断線はありませんでしたが、本体側のフレキシブル基板では、全ての配線が断線していました。
フレキシブル基板の断線修理は、ハンダづけができないので、導電性銅箔テープやポリウレタン線と導電性接着剤を使っています。
今回は2mm幅のテープを半分に切って1mm幅のテープにして断線部分をバイパスするように貼り付けました。
取りあえず、シートを貼り付けて試してみると、音が出ましたが、不安定です。テープとプリントパターン間の抵抗が大きいためかと思います。また、コネクタと接触する部分のパターンに剥がれが見られるのでこの部分の接触不良もあるようです。
銅箔テープはコネクタとの接触部分まで貼る必要がありそうです。
鍵盤などのスイッチを押しても音が出ないという事で修理依頼されました。
まずは電池チェックしました。OKです。
電源スイッチを入れると、信号などのLEDが点灯しました。
音が出ないという事なので、分解してスピーカーを調べましたが正常でした。
次に、表面に貼られているシートの下にあるメンブレンスイッチの不良を疑い、スイッチのフレキシブル基板が刺さっている制御基板のコネクタのハンダづけ部分をケーブルで直接接触させてみると正常に反応して音が出ました。
これで、フレキシブル基板上の断線が原因とわかりました。
表面のシートをドライヤーで加熱しながら、慎重に剥がすと、メンブレンスイッチのプリント配線パターンが出てきました。
テスターでコネクタと接触する部分とスイッチパターン間の導通を調べました。
剥がしたシート側のフレキシブル基板には断線はありませんでしたが、本体側のフレキシブル基板では、全ての配線が断線していました。
フレキシブル基板の断線修理は、ハンダづけができないので、導電性銅箔テープやポリウレタン線と導電性接着剤を使っています。
今回は2mm幅のテープを半分に切って1mm幅のテープにして断線部分をバイパスするように貼り付けました。
取りあえず、シートを貼り付けて試してみると、音が出ましたが、不安定です。テープとプリントパターン間の抵抗が大きいためかと思います。また、コネクタと接触する部分のパターンに剥がれが見られるのでこの部分の接触不良もあるようです。
銅箔テープはコネクタとの接触部分まで貼る必要がありそうです。
アンパンマン ようちえんバッグ メンブレンスイッチ ― 2024年01月21日 05:44

表面シート側のフレキシブル基板です。
断線はありませんでした。
断線はありませんでした。
アンパンマン ようちえんバッグ メンブレンスイッチ ― 2024年01月21日 05:46

本体側のフレキシブル基板です。
断線部分が多く見つかりました。
断線部分が多く見つかりました。
アンパンマン ようちえんバッグ コネクタ接触部分 ― 2024年01月21日 05:47

コネクタとの接触部分です。
パターンの一部が剥がれています。
パターンの一部が剥がれています。
アンパンマン ようちえんバッグ 銅箔テープ ― 2024年01月21日 11:06

断線部分を導電性銅箔テープでバイパスしました。
銅箔テープと基板パターンとの接触が不十分な部分は、炭素系の導電性接着剤で繋ぎました。
炭素系の導電性接着剤は銅箔テープには接着しますが、基板のパターンとの相性が悪く、固まると剥がれてしまいました。
仕方ないので、銅箔テープと基板パターンの接触面積が大きくなるようにして接触を改善しました。
再組み立てして動作確認すると、音は出るようになりましたが、スイッチと違う音だったりしました。
調べると銅箔テープとシート側のフレキシブル基板のパターンに接触して誤動作していました。接触する部分の銅箔テープの上に薄いプラスチックテープを貼って絶縁すると、誤動作が無くなりました。
完全に再組み立てして動作確認すると、正常に全てのスイッチに対応した音が出ました。
これで完了なのですが、返却日まで動作確認を続けるので、シートを両側テープで貼るのは、返却日が近づいてからにします。
銅箔テープと基板パターンとの接触が不十分な部分は、炭素系の導電性接着剤で繋ぎました。
炭素系の導電性接着剤は銅箔テープには接着しますが、基板のパターンとの相性が悪く、固まると剥がれてしまいました。
仕方ないので、銅箔テープと基板パターンの接触面積が大きくなるようにして接触を改善しました。
再組み立てして動作確認すると、音は出るようになりましたが、スイッチと違う音だったりしました。
調べると銅箔テープとシート側のフレキシブル基板のパターンに接触して誤動作していました。接触する部分の銅箔テープの上に薄いプラスチックテープを貼って絶縁すると、誤動作が無くなりました。
完全に再組み立てして動作確認すると、正常に全てのスイッチに対応した音が出ました。
これで完了なのですが、返却日まで動作確認を続けるので、シートを両側テープで貼るのは、返却日が近づいてからにします。
アンパンマンのダンシングサンタ ― 2024年01月21日 17:27

アンパンマンの踊るサンタクロースです。
同僚のドクターから引き継いだおもちゃです。
「片方の足が足首付近ではずれて、配線が切れた」という事で修理依頼されました。
同僚のドクターから引き継いだ物で、切れた配線を繋いで、はずれた足首も修理したが、電源スイッチを入れても動かないという事でした。
まずは電池チェックですが、おもちゃ病院の新しい電池が入っていました。もちろんOKです。
動かない原因を調べるために、台座を分解して調べました。
台座内部には、小さなプリント基板があり電源スイッチ、スピーカーに繋がっています。また、アンパンマン本体へ繋がる配線が出て、足を通って胴体に繋がっていました。(この配線が切れていた。)
あやしい箇所を探すと、電源ボックスのマイナス端子が腐食して基板への配線も錆びて切れていました。配線は液漏れのため基板側まで腐食が進み使えない状態だったので、手持ちの黒色ビニール被覆線と交換しました。
これで動作確認すると、スピーカーからクリスマスの音楽が流れて、アンパンマンが踊りました。
これで完了かと思いましたが、アンパンマンの腰の動きに異常があるようなので、アンパンマンの胴体を分解して調べると、左足首の部品が一部破断していて、上手く動かない事がわかりました。
大きな力がかかる部分なので接着剤だけでは強度不足です。ステンレス線で縛る方法も足の分解がなかなか大変そうです。
考えた結果、3Dプリンターで足部品の破断した部分に被せるスリーブを作り、スリーブに破断した部品をネジ止めして、スリーブも足部品にネジ止めすることにしました。
充分な強度があるので、動作確認すると、上手く腰が動くようになりました。
これで完了ですが、返却日まで動作確認を続ける予定です。
同僚のドクターから引き継いだおもちゃです。
「片方の足が足首付近ではずれて、配線が切れた」という事で修理依頼されました。
同僚のドクターから引き継いだ物で、切れた配線を繋いで、はずれた足首も修理したが、電源スイッチを入れても動かないという事でした。
まずは電池チェックですが、おもちゃ病院の新しい電池が入っていました。もちろんOKです。
動かない原因を調べるために、台座を分解して調べました。
台座内部には、小さなプリント基板があり電源スイッチ、スピーカーに繋がっています。また、アンパンマン本体へ繋がる配線が出て、足を通って胴体に繋がっていました。(この配線が切れていた。)
あやしい箇所を探すと、電源ボックスのマイナス端子が腐食して基板への配線も錆びて切れていました。配線は液漏れのため基板側まで腐食が進み使えない状態だったので、手持ちの黒色ビニール被覆線と交換しました。
これで動作確認すると、スピーカーからクリスマスの音楽が流れて、アンパンマンが踊りました。
これで完了かと思いましたが、アンパンマンの腰の動きに異常があるようなので、アンパンマンの胴体を分解して調べると、左足首の部品が一部破断していて、上手く動かない事がわかりました。
大きな力がかかる部分なので接着剤だけでは強度不足です。ステンレス線で縛る方法も足の分解がなかなか大変そうです。
考えた結果、3Dプリンターで足部品の破断した部分に被せるスリーブを作り、スリーブに破断した部品をネジ止めして、スリーブも足部品にネジ止めすることにしました。
充分な強度があるので、動作確認すると、上手く腰が動くようになりました。
これで完了ですが、返却日まで動作確認を続ける予定です。
アンパンマンのダンシングサンタ 台座内部 ― 2024年01月21日 18:18

台座の内部です。
真ん中に電池ボックスがあり、小さな基板、電源スイッチ、スピーカーが配置されています。
真ん中に電池ボックスがあり、小さな基板、電源スイッチ、スピーカーが配置されています。
アンパンマンのダンシングサンタ 足の破断部分 ― 2024年01月21日 18:21

左右の足を連動させる部分が左足で破断していました。
3Dプリンターで足本体に被せるスリーブを作り、破断した部品をスリーブにネジ止めして、スリーブを足本体にネジ止めしました。
3Dプリンターで足本体に被せるスリーブを作り、破断した部品をスリーブにネジ止めして、スリーブを足本体にネジ止めしました。
アンパンマンのダンシングサンタ 腐食部分 ― 2024年01月21日 19:12

腐食して断線していた部分です。
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