童謡モッキン絵本2025年04月19日 15:04

「たたいて簡単!かわいいメロディがすぐ弾ける! 童謡モッキン絵本」です。

「時々、たたいても音が出ず、フリーズする事がある。」と言う事で修理依頼されました。

専用バチが付いていなかったので、音板部分を手で押さえて反応を調べましたが問題はありません。
小さなドライバーの持ち手側で軽くたたいても問題無く反応しました。

全体の仕組みを調べる為に、分解しました。
メロディを選択する部分は、基板上の渦巻きを黒色の導電性部分が印刷されたフイルム基板でできたメンブレンスイッチのようです。こちらは、問題無く反応しました。

木琴の音板部分は、2本並行に並べられた電極と導電性部分が印刷されたフイルム基板が重ねられており、音板の長辺方向の中央部分を叩けばスイッチオンになるようになっていました。
こちらは、小さなドライバーの持ち手部分でたたくと一部反応が悪い部分がありました。持ち手は硬いプラスチックで接触面も小さい為、接触が悪くなっている部分に当たると反応が悪いと思われます。

そこで、表面が少し柔らかいゴムで覆われた球体(パソコンのマウスのボール)でやってみました。
接触面がやや大きくなった為か、問題無く反応しました。

音板のスイッチの構造を調べる為、ソの音のシールを少し剥がすと、2本電極が並行に伸びていて、黒色の導電性部分が印刷されたフイルムが被さっていました。このシールは剥がすと元通りに戻せないと判断したので、スイッチ部分のクリーニングは諦めました。

スイッチ部分に少し接触不良があると思われるのですが、取り出しができないので、たたくバチの球体表面を柔らかいもの(ゴムとか布)で覆うことで解決できないかと考えます。

または、3Dプリンターでゴム系のフィラメントを使い球体部分を作って、丸箸に取り付けてバチを作ろうかとも思います。

童謡モッキン絵本 内部2025年04月19日 15:44

仕組みを調べる為、分解しました。

童謡モッキン絵本 音板スイッチ2025年04月19日 15:45

シールを少し剥がして、スイッチの構造を調べました。

童謡モッキン絵本 バチ2025年04月19日 21:15

球体部分は3Dプリンターで作って、丸箸を切って棒の部分としました。大きさをいい加減にしたので、やや小さくなりました。

使ってみると、やはり、音板の中央部しか反応しませんでした。

電極の形からすると、中央部しか反応しないので当然かと思いますが、正常な状態が分からないのでなんとも言えません。

とりあえず、暴走してフリーズすることがないので、故障は再現しないと言う事で返却することになりそうです。
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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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