赤外線リモコンのロボット犬2022年02月19日 19:54

赤外線リモコンで動くロボット犬です。
「動かない」という事で修理依頼されました。
乾電池式ではなく、充電式です。分解すると円筒状のリチウムイオン電池(18650)がありました。
電源を入れると、モーターの動作音がします。足は動きません。
電源の電池はOKで、モーターは動いているが、どこかで動力が伝わっていないと思われます。
分解して調べると、足を動かすモーターのギアボックスで不具合がありました。
ギアボックスを分解して調べると、モーターからの動力を伝えるギアの一つの歯が欠けていました。
この部分で空転していたようです。

歯が欠けたギアは、モジュール0.5で32歯とモジュール0.8で8歯の2段ギアです。モジュール0.5以外の2段ギアは手持ち部品にありません。

今回は3Dプリンターで作りました。3Dプリンターが無いときは、金属線で欠けた歯を補修したり、「おゆまる」とUVレジンで複製を作ったりして、なんとか解決していました。

ギアの3DデータをつくるサイトでSTLデータを作り、スライサーで3Dプリンター用のデータに変換し、3Dプリンターで出力しました。

3回失敗して、4回目になんとか使えるギアができました。

ギアを交換して再組み立てしました。動作確認すると、正常に動きました。

3Dプリンターのおかげで修理完了しました。

赤外線リモコンのロボット犬 内部2022年02月19日 20:13

分解した内部の様子です。

赤外線リモコンのロボット犬 交換したギア2022年02月19日 20:14

右側が欠けたギア、左側が3Dプリンターで作ったギアです。
安物の3Dプリンターなので、精度は悪いですが、なんとか実用になっています。

過去には駄目な場合もありました。
元の形が復元できる場合は、おゆまるとレジンで作る複製の方が精度良くできます。2段ギアの場合、ピニオンギアと平ギアを組み合わせて型取りすることで複製作りをすることがあります。

2段ギアの複製2022年02月20日 09:39

ロボット犬の2段ギアは、3Dプリンターで作成してなんとかなりましたが、従来のUVレジンでも作ってみました。(3Dプリンターを購入するまでは、この方法でなんとか修理してきました。)

ピニオンギア(モジュール0.8の8歯)部分は折れていなかったので、元のギアから型取りしました。
歯が欠けていたモジュール0.5の32歯は、手持ち部品の平ギアがあったのでこれから型取りしました。
UVレジンで、ピニオンギアと平ギアを作ってから、シャフトに通して軸を合わせて、同じ材料(UVレジン)を接着剤にして貼り合わせました。

元のギアの材料(POM)は接着剤が効きにくいのですが、レジンの複製はレジンで接着できます。

今回は使いませんでしたが、今後の修理で必要になる方法かと思います。

写真で、半透明の方がレジンの複製です。

赤外線リモコンのロボット犬 ギアボックス2022年02月21日 05:30

ギアボックス内部の様子です。

おやすみホームシアター2022年02月26日 21:20

ディズニーの子どもを寝かしつける為のおもちゃです。
電源オンで、静かな音楽が流れます。スライドディスクをセットすると、ゆっくり動くスライドが天井方向に投影されます。

「音が鳴らない」という事で修理依頼されました。
電池を確認すると、単2電池4本のところ、単2アダプターに入れた単3のニッケル水素電池が使われていました。

動作確認すると、電源が入りません。手持ちの単2電池(ニッケル水素電池ですが)に交換して動作確認すると、電源が入り音が出ました。
元の単2アダプター電池に戻してみると、動作しました。
単2アダプターのどこかで接触不良があったとおもわれます。

手持ちのスライドディスクをセットして動作確認すると、スライド投影用のLEDも点灯しました。

本体の故障ではなく、単2アダプターの接触不良が故障の原因と思われます。

子供用デジタルカメラ2022年02月27日 03:10

子供用のデジタルカメラです。
子供用とあるのでおもちゃとして修理依頼を受けましたが、中身は立派なデジタルカメラです。
「充電ができない」という事で修理依頼されました。

microUSBケーブルで充電するようになっています。ケーブルを刺してみると、端子がグラグラしています。
分解して調べると、基板から端子が完全にはずれていました。
基板側を見ると、プリントパターンが剥がれてしまっていました。microUSBは5つある電極の外側2つが充電に使われているのでその部分に細い線をハンダづけでして何とかと思いましたが、残っているパターンが僅かで、何とか端子にハンダづけできたとしても、端子を本体に固定する方法も思いつきません。

そこで、以前にLIPO電池を充電するために買ってあった小さい基板を使って、内蔵されているLIPO電池を充電してみました。ある程度充電してから、動作確認すると正常に動きました。

この小さい基板を本体に何とか組み込む事で、解決出来ないかと思っています。

子供用デジタルカメラ 剥がれたUSB端子部分2022年02月27日 03:29

プリントパターンが剥がれたUSB端子部分です。

子供用デジタルカメラ 充電基板2022年02月27日 09:41

リチウムイオン電池用の充電基板です。
リポ電池でも使えるようなのでこれを組み込む事にしました。

子供用デジタルカメラ 基板を組み込む2022年02月27日 09:43

リポ電池の横に組込んだ様子です。
基板は両目テープでとめただけなので、microUSB端子にケーブルをさす時に位置がずれて上手くささりません。
とりあえずは、microUSBとUSBの短い変換アダプタをさして固定することにしました。
これで、充電できるようになりました。
基板の固定方法は、工夫する必要があります。
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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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