小型のラジコンカー 電源スイッチ故障2025年06月09日 09:19

ニッケル水素電池が液漏れしながらも、何とか充電できている事がわかりました。

電池から電源電圧を追って行くと、電源スイッチで途切れることがわかりました。非常に小さな3Pスライドスイッチで、手持ち部品には同じ物がありません。仕方ないので、接点復活剤をスイッチ内部に吹き込んで、オン、オフを繰り返す事で、3Pの片側だけ接触が復活しました。

復活した方を使うように配線をハンダ付けすることで、電源スイッチは復活しました。これで基板まで電源電圧が確認できるようになりました。

次に、作業中に、液漏れのため腐食した配線が数本ハンダ付け部分で切れたので、作業前に撮影しておいた写真を見ながら、元の部分にハンダ付けをやり直しました。

全て完了して、動作確認すると、前進、後進、左折、右折ができるようになりました。

しかし、ヘッドライト、テールライトのLEDが点灯しません。作業中に切れたのは、LEDの配線なので、ハンダ付けを間違ったのかもしれません。

少し充電してから、動作確認すると、また動かなくなりました。分解して調べると、LEDの配線が1本外れていました。再度、ハンダ付けしましたが、全く動きません。基板上の電源電圧も確認できています。電源オンでヘッドライトが瞬間点灯します。

どこかの配線が外れているのか、腐食したプリントパターンに問題があるのか、わかりません。


ちょっと疲れたので、時間を置いて、調べてみようと思います。

小型のラジコンカー デコーダIC2025年06月09日 11:15

基板まで電源電圧が届いているので、後は、基板上の部品を調べることになりました。

先ず、デコーダICを見ました。RX2CSというICです。DIPパッケージのRX2Bと同じ感じです。

とりあえず、高周波の受信部からの信号が波形整形されて、SIというPINに入力されているはずなので、送信機から信号を送りながら、オシロスコープで波形を観察すると、前進、後進、左折、右折で異なる波形が見えます。高周波受信部、波形整形部は正常に動作しているようです。ICはたぶん壊れていないようです。

次に、デコーダの出力を観察すると全然変化がありません。

ここで、送信と受信で、基本のパルス周波数を合わせないと上手くデコードできないと昔に勉強したことを思い出しました。
RX2CSのピン付近も液漏れの影響を受けており、周波数を決定する抵抗付近のハンダ付けが浮いたりしていないかと思いました。

駄目元で、周波数を決める抵抗とこれとつながるICのピンをハンダゴテで加熱し再ハンダしてみました。

なんと、動作確認すると、動くようになりました。
ここが故障原因の1つだったようです。

また、ヘッドライト、テールライトも点灯するようになり、一挙に解決しました。

返却まで、十分時間があるので、時々、動作確認を繰り返す事に、なります。

小型のラジコンカー RX2CS2025年06月09日 11:42

デコーダICの周波数を決める抵抗が載っている部分です。「274」と表示があるチップ抵抗です。

小型のラジコンカー ヘッドライト2025年06月09日 11:44

前進時にヘッドライトが、後進時にテールライトが点灯しました。

小型のラジコンカー 残念な結果2025年06月09日 15:42

上手く動作するようになったと思っていたのですが、時間を置いて動作確認すると、動きません。

試しに、抵抗チップ付近をハンダゴテをあててみると、動き出しました。
しばらくして、温度が下がってくると動かなくなりました。
数回繰り返し試しましたが、ハンダゴテをあてると動き出し、温度が下がると動かなくなりました。

おそらく、ごく僅かのヒビが熱膨張で閉じると動き出し、温度が下がると収縮して断線状態になるのではと思います。

プリント基板の配線のヒビ割れならハンダ付けで何とかなるかもしれませんが、ヒビがIC内部の配線なら、ICの交換しか方法がありません。

どちらも私の技術では、難しいです。

また、27MHzでRX2CSなので、一般的な受信基板と交換しても動作すると思いますが、スペースの問題で極小の基板でないと交換できません。

残念ながら、今回はここまでにします。
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