小型のラジコンカー デコーダIC2025年06月09日 11:15

基板まで電源電圧が届いているので、後は、基板上の部品を調べることになりました。

先ず、デコーダICを見ました。RX2CSというICです。DIPパッケージのRX2Bと同じ感じです。

とりあえず、高周波の受信部からの信号が波形整形されて、SIというPINに入力されているはずなので、送信機から信号を送りながら、オシロスコープで波形を観察すると、前進、後進、左折、右折で異なる波形が見えます。高周波受信部、波形整形部は正常に動作しているようです。ICはたぶん壊れていないようです。

次に、デコーダの出力を観察すると全然変化がありません。

ここで、送信と受信で、基本のパルス周波数を合わせないと上手くデコードできないと昔に勉強したことを思い出しました。
RX2CSのピン付近も液漏れの影響を受けており、周波数を決定する抵抗付近のハンダ付けが浮いたりしていないかと思いました。

駄目元で、周波数を決める抵抗とこれとつながるICのピンをハンダゴテで加熱し再ハンダしてみました。

なんと、動作確認すると、動くようになりました。
ここが故障原因の1つだったようです。

また、ヘッドライト、テールライトも点灯するようになり、一挙に解決しました。

返却まで、十分時間があるので、時々、動作確認を繰り返す事に、なります。

小型のラジコンカー RX2CS2025年06月09日 11:42

デコーダICの周波数を決める抵抗が載っている部分です。「274」と表示があるチップ抵抗です。

小型のラジコンカー ヘッドライト2025年06月09日 11:44

前進時にヘッドライトが、後進時にテールライトが点灯しました。

小型のラジコンカー 残念な結果2025年06月09日 15:42

上手く動作するようになったと思っていたのですが、時間を置いて動作確認すると、動きません。

試しに、抵抗チップ付近をハンダゴテをあててみると、動き出しました。
しばらくして、温度が下がってくると動かなくなりました。
数回繰り返し試しましたが、ハンダゴテをあてると動き出し、温度が下がると動かなくなりました。

おそらく、ごく僅かのヒビが熱膨張で閉じると動き出し、温度が下がると収縮して断線状態になるのではと思います。

プリント基板の配線のヒビ割れならハンダ付けで何とかなるかもしれませんが、ヒビがIC内部の配線なら、ICの交換しか方法がありません。

どちらも私の技術では、難しいです。

また、27MHzでRX2CSなので、一般的な受信基板と交換しても動作すると思いますが、スペースの問題で極小の基板でないと交換できません。

残念ながら、今回はここまでにします。

小型のラジコンカー 対症療法2025年06月10日 14:08

IC付近をハンダゴテで温めると動くことがわかったラジコンカーです。

根本的修理は諦めましたが、対症療法で何とか動かないか考えてみました。

ハンダゴテほど高温でなくても、プラスチックやゴムが溶けない程度の温度でも動くかを確かめました。

方法は箱にラジコンカーを入れて、ヘアドライヤーで温風を吹き込みます。5分程度、高温の空気に馴染ませます。

結果は、動き出しました。また、電源をオンにして動作させていると、IC内部の発熱で温度が保たれ、止まらないようです。

いつまで、使えるかは不明ですが、どうしても動かしたい場合の最後の方法です。

サウンドトレイン 新幹線2025年06月14日 14:33

「サウンドトレイン 新幹線E6系スーパーこまち」です。

「ネジがつぶれてはずせない。」と言う事で修理依頼されました。

電池ボックスの蓋を固定するネジの頭が舐めて、十字ドライバーでははずせない状態です。

マイナスドライバーや三角ドライバーでやってみましたが動きません。
最後の手段を使いました。電動ドリルで頭の部分を削り、無理やり蓋をあけました。
分解して、ナット側を確認すると、完全に錆びて固まっていました。

残ったネジ部分とナットも錆びて全く動きませんので、これも最終手段のハンダゴテでネジを温め、周りのプラスチックを柔らかくして取り出しました。

錆の原因ですが、電池の液漏れかと思いましたが、電池は正常でしたので、何か錆を誘発する液体が問題のネジに付着したのだと思います。

ネジとナットは新しいものに交換しました。

サウンドトレイン 新幹線 錆びたネジ2025年06月14日 14:47

電池ボックスの蓋を固定するネジです。

サウンドトレイン 新幹線 錆びたナット2025年06月14日 14:48

錆びたナット部分です。

プラレール パーシー2025年06月14日 18:31

炭水車と繋がったパーシーです。パーシーには走行用モーターがあり、炭水車に単4電池を3本セットします。炭水車はサウンドが出るようになっています。

「機関車のネジがはずせない。」と言う事で修理依頼されました。

機関車(パーシー)にネジは、三角ネジが使われていて、分解しにくいようになっています。通常はユーザーはネジをはずさないようにできています。
よって、依頼のネジははずせない仕様になっているので故障ではないと思います。

炭水車の電池交換は、上部の黒色の蓋を、十字ドライバーで外せるようになっています。
入っていた電池を調べると、3本中2本が完全に放電していました。

また、以前に、修理されたあとがあり、どうも一部改造してあるようです。

新しい電池を入れると、動作するので、この状態で返却することにします。

プラレール パーシー 炭水車2025年06月14日 18:48

炭水車の蓋をはずした状態です。
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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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