電池チェッカーのケース2025年09月03日 08:15

電池で動作するおもちゃ修理で最初にすることは、「電池チェック」です。

電池チェッカーは100均で販売されているもので十分ですが、電圧が読めないものが大半です。(電圧がわからなくても電池の良or不良がわかれば十分です。)

しかし、適度に負荷がかかっている状態の電圧も知りたいので、以前、安価で小型の3線式LED3桁電圧計を使って作りました。LED電圧計は電源が4V以上必要なので、電池の1.5Vから5Vに昇圧する小型のDCDCコンバーターを組み合わせています。
測定対象の電池で電圧計の電源も賄うので、測定時に約100mA程度の電流が流れ、一定の負荷がかかった状態になります。

以前は、写真の右側のように、100均のエポキシパテが入っていた円筒形ケースに入れて作ったのですが、今回は写真の左側のように、薄刃ノコギリの刃が入っていたケースに入れてみました。

円筒形ケースより厚さが薄いのでコンパクトになりました。

電池チェッカーは1つあれば十分なのですが、思いついたら作ってしまいます。

3桁デジタル電圧計2025年09月11日 10:25

電池チェッカーで上手く使えたデジタル電圧計をネット通販で買い物のついでに数個買ってしまいました。

おもちゃ修理では、テスターを使って電池から基板まで電圧を追って断線箇所を探すことが多いです。
直流数Vの電圧だけでいいので、片手で簡単に測れるペンタイプの電圧計を作ってみることにしました。

3線式を注文したつもりが、よく確認しなかったので間違って2線式が届きました。2線式は測定対象から電圧計の動作させる電源も利用するので、4.5V程度以上でないと表示しません。(ネット上の説明では2.4V以上となっていましたが)

これは困ったと思いましたが、基板を見ると入出力のランドが3つあり、赤色リード線がハンダ付けされているランドと3つ目のランドが0Ωのチップ抵抗で繋がっています。また、3つ目のランドから半固定抵抗に繋がっているので、これが入力で、0Ωのチップ抵抗を外すと3線式になるのではと思ってやってみました。

予想通り、赤色黒色のリード線に5Vの電源を繋ぎ、3つ目に黄色のリード線をハンダ付けして使うと、0Vから表示しました。

上手くいったので、使わない単4電池2本用の電池ボックスに入れてみました。スイッチを入れる余裕がなかったので、ミノムシクリップでスイッチの代わりにしました。5Vの電源は昇圧コンバーターを使って電池1本で動くようにしました。

ペンタイプのケースを3Dプリンターで作りたいと思っています。

3桁デジタル電圧計 2線式2025年09月11日 11:11

3線式のはずが不注意で2線式が届いてしまったのですが、赤色リード線と左側を繋ぐ0Ωのチップ抵抗を外すと3線式になりました。

3桁デジタル電圧計 試作1号2025年09月11日 21:56

単4電池2本用ケースの3Dデータを元にして、電源スイッチが入るようにしたケースを作りました。

測定用端子は、円錐形部分の先端がプラス極です。
マイナス極はネジをミノムシクリップで挟むようにしました。

上手くできたので、上蓋を作ります。

3桁デジタル電圧計 試作1号の上蓋2025年09月12日 10:02

上蓋ができました。これで試作1号は完了です。
次にペンタイプを作ってみます。

犬のぬいぐるみ2025年09月13日 14:44

アガツマの「ワンだきみは!?」です。
抱き心地の良いぬいぐるみで、様々なリアクションをするようです。

「動かない。液漏れ?」と言う事で修理依頼されました。

まずは電池チェックしました。OKでした。
電池ボックスに液漏れの跡はありませんでした。

次に、ぬいぐるみの内部に電池ボックス一体のメカユニットを取り出し調べることにしました。
取り出して、分解する前に電源を入れて見ると「ワンワン」と鳴き尻尾が動きました。頭にタッチセンサーがあるようなので触ると時々リアクションします。

これで正常らしいので、メカユニットを元通りに内部に戻しました。

再度、動作確認しましたが、正常に反応しました。

アンパンマンのリモコン2025年09月13日 15:00

「~脳を育む~アンパンマンごきげんメロディリモコン」です。
赤ちゃん専用のいたずらリモコンで、赤ちゃんの気分を切り替える「ごきげんメロディ」や、アンパンマンのボイスなど、赤ちゃんが「分かる」音が多数収録されているそうです。

「ボタンを押すと変な音が鳴り続ける」と言う事で修理依頼されました。

まずは、電池チェックしました。単4電池2本のうち1本が完全放電して0Vでした。

手持ちの電池と交換して動作確認すると、正常に音が出ました。

本体の故障ではなく、電池の不良でした。

アンパンマン キーボード2025年09月13日 16:29

アンパンマン NEWキラ☆ピカ☆いっしょにステージミュージックショー」です。

鍵盤を弾くと、アンパンマンとばいきんまんがダンスし、イルミネーションボードがキラキラ光って絵柄と色が変わるなど色々な機能が付いているキーボードです。

「音が出ない」と言う事で修理依頼されました。

まずは、電池チェックしました。OKでした。

LEDがキラキラ光って、ステージが動くので、ICが完全に故障しているとは思えません。

ICが健全で、音が出ない原因は、スピーカーの故障、配線の断線、アンプ回路の故障等が考えられます。

まずは、スピーカーからチェックしました。チェッカーを繋いで信号を送ると音が、出ました。

次に配線をテスターで調べました。異常なしです。

次は基板上のアンプです。TDA2822というICが使われていました。ピンアサインを調べて、Vccの電圧を見ると5V程度ありました。入力ピンの信号を調べるとありませんでした。入力ピンに微弱な音声信号を加えるとスピーカーから音が出ました。この事から、アンプは正常と思います。

故障原因はLED制御、モーター制御、音源合成をしているCOBがおかしい事になります。LEDとモーターは正常なので、おそらく、音の信号を伝える配線が断線していると思います。断線箇所は、基板のプリント配線か、IC内部の配線かもしれません。
基板の反対面には、電解コンデンサがたくさん付いています。見たところ膨張など異常はありませんが、コンデンサの不良かもしれません。

COBの周辺、アンプの周辺のハンダ付け部分を調べましたが、音の信号は見つかりませんでした。

IC内部の断線なら基板ごと交換しか方法はありません。プリント配線も微細なので、私の技術では修理不能です。

アンパンマン キーボード 制御IC2025年09月13日 16:53

真ん中の大きな黒色の部分がCOB(全体を制御するIC)です。
8ピンの小さい四角のICがアンプです。

アンパンマン キーボード アンプのIC2025年09月13日 16:56

アンプのICです。TDA2822です。
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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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