アンパンマンのクレーンゲーム その後2022年03月01日 06:52

クレーンゲームの故障原因がわからない問題です。

動いていたモーターが突然動かなくなる現象を色々考えてみました。おもちゃで使われるDCモーターは整流子とブラシで回転するコイルに極性を切り替えながら電流を供給しています。
過去の修理を思い起こすと、ブラシが破損、変形して、極性切り替え位置付近にブラシと整流子が接触しない位置ができて、この位置で止まると動かなくなることがありました。

モーターのブラシ不良かもしれないので、モーターを良品と交換しました。

また、取り出したモーターを分解して調べましたが、ブラシは異常ありません。整流子がやや汚れていただけでした。モーターが故障原因かどうかはわかりません。

アンパンマンのクレーンゲーム 鎖用のギアボックス2022年03月01日 09:42

分解して調べたので、写真を載せておきます。ギアボックスの2層目です。鎖の巻取りメカニズムです。

アンパンマンのクレーンゲーム 前後用のギアボックス2022年03月01日 09:45

ギアボックスの3層目です。前後方向の移動用のメカニズムです。

アンパンマンのクレーンゲーム 故障が再発2022年03月03日 11:14

故障原因が不明で、1日1回の動作確認を続けていたところですが、故障が再発しました。

故障している間に、ギアボックス内の配線に針を刺してモーターにかかる電圧を測定しました。
後方向には1V程度、前方向には0.8V程度かかっていました。配線を切っていないので電流は測定してません。
裏蓋をあけて、基板側の電圧を測ってみると後方向で1.5V出ていました。
交換したDCモーターは普通のもので1.5〜3Vで動作するはずなんですが、テストすると1.5Vでは回転しません。
取り出して清掃した元のモーターは1.5Vで回転しました。
とりあえずは1.5Vで動く元のモーターに戻しました。
モーター交換時に、動作確認の為にギアボックスから出た配線を被覆がない部分で切断しました。モーター端子への配線を間違って逆にしたので、この部分で逆接続して正常に動くようにしました。

とりあえず、10回程度の動作確認では、故障は再発していません。
再発するようであれば、基板上のモータードライバを疑うことになります。

アンパンマンのクレーンゲーム 再発その後2022年03月03日 16:48

故障原因がわからないので困った状態です。

前後方向のモーター配線をギアボックスの外側で切ってハンダづけで継いだので、動作中の電圧が測定できるようになりました。

動かなくなった状態で測定すると2.5V程度あります。モーターまでの配線も断線していません。
どうも、ギアボックス内部に原因があるのではと思い、再度、分解して調べましたが、ギアに欠けなどはありませんでした。

動作中の電流も測定しました。
正常時は100mA程度ですが、動かなくなった時は500mA位流れています。
モーターには電源は供給されているが、回転が止められている状態(異常に電流が流れる)だと考えられます。
ギアボックス内で何らかの引っ掛かりがあると思われます。(動作中、ギアボックスからはガリガリという異音が出ています。)

また、分解して、原因を探るのですが、今日は疲れたので、明日以降にします。

アンパンマンのクレーンゲーム 再発その後22022年03月04日 08:40

今まで観察したことを思い出し考えてみました。
まず、モーターは正常です。配線も正常です。基板からの電圧も充分です。

どこかで、引っ掛かり動かないので、強い力でモーターの回転を止めている状態になります。

引っ掛かりがギアボックス内のギアにあると思ったのですが、移動台からギアボックスを外して動作させると(20回位)止まらず(ギアの音は大きい)正常に動きます。

ギアボックス内でないとすると、ギアボックスと移動台の間で引っ掛かりができると考えられます。

この仮説(ヤマ勘?)が正しいかどうかはわかりませんが、可能性があるので、ギアボックスと移動台の接触部分にセラミックグリスを塗って摩擦を抑えてみました。

20回程度、動作確認すると、止まらず正常に動きました。

ヤマ勘?が当たっていることを祈りながら、動作確認を続けます。

アンパンマンのクレーンゲーム 再発その後32022年03月04日 09:32

祈りながらの動作確認でしたが、故障はまたも再発しました。ヤマ勘は外れました。

仕方がないので、再度ギアボックスを分解して、ギアを精査しました。

できれば、手持ち部品のギアと全部交換できたらと思いましたが、モーター軸のピニオンギアしか交換できませんでした。

個々のギアを良く観察すると、クラウンとピニオンの2段ギアに、製造時に出来たと思われるバリを2つ見つけました。これらはモーター軸のピニオンギアと干渉する位置にあります。(写真ではわかりにくいかもしれません。)製造時には、モーター軸のピニオンギアがモーター側いっぱいまで押し込まれていたにのでギリギリ干渉しなかったのではと思います。経年変化でピニオンギアの位置がずれて干渉したと考えられます。

ここでまたもヤマ勘?です。モーター軸のピニオンギアとクラウンギアとこのバリが絡む事でモーターの回転を妨げるのではと思いました。

クラウンギアの上にはクラッチ付ギアがあり、クラッチ以降で動きが止まってもモーターは動き続けるはずです。だから、クラッチよりモーター側で故障があるはずという事にも合致します。

早速、小さいマイナスドライバーの先でバリを取り除きました。
再組み立てして動作確認すると、何と動作音が静かになっています。これは、いい兆しです。

また、祈りながら動作確認を続けます。

アンパンマン ことばずかん プレミアム2022年03月05日 13:43

アンパンマンのことばずかんシリーズでおそらく最も新しいタイプです。私が修理担当するのは、初めてです。

読み取りペンの電源を入れても、動作したりしなかったりするという事で修理依頼されました。

まずは電池のチェックです。OKでした。

次に、症状から電源スイッチの接触不良を疑いました。分解して調べると、これまでのペンは、スライドスイッチだったのですが、プレミアムはタクトスイッチになっています。
とりあえずは、接点復活剤をスイッチの隙間に吹き染み込ませて接触を回復させる方法を取りました。
タクトスイッチを繰り返し押して、染み込ませました。

また、電池フォルダのスプリング電極にサビがあったので、ルーターで磨き、接点復活剤を吹いておきました。

動作確認すると、電源スイッチは正常に動作するようになりました。

しばらく時間が経つと接触不良になるかもしれないので、念の為に入院扱いにさせていただき、1週間程度繰り返し動作確認することにしました。

アンパンマン ことばずかん プレミアム ペン内部2022年03月05日 21:15

プレミアムのペン内部です。
これまでのペンとは、随分変わっています。

電源スイッチがタクトスイッチになった。

エレクトレットコンデンサマイクが付きました。基板上の黒い丸部分で、黒色のゴムカバーで保護されています。(録音できるようになりました。)

画像センサーの黒色ケースがなくなり、内部がむき出しになりました。また、配線の数が減って4本になっています。センサー基板のランドもしっかりしています。(コネクターではなく、直接ハンダづけです。)
以前のタイプまでは、画像センサーのハンダづけ部分が小さく、基板のランドが剥がれやすいので、剥がれるとお手上げ状態になりましたが、プレミアムは配線も4本に減ったことも合わせて、修理しやすくなったかと思います。

アンパンマン ことばずかん プレミアム 接触不良のスイッチ2022年03月05日 21:18

接触不良だったタクトスイッチです。
よくあるタクトスイッチではなく、横向きにボタンがあります。
接点復活剤を吹いてなんとかしました。
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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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