アンパンマン はじめてのあいうえお教室2021年09月04日 13:58

アンパンマンのタッチパッドおもちゃです。文字や絵を押すとアンパンマンと学習できるようになっています。
電源を入れても動作しないという事で修理依頼されました。
はじめ同僚のドクターが担当され、引き継ぎました。
基板、配線等には目視で異常なしで、電池チェックでもOKでした。電圧は単3電池3本直列で4.0V程度でした。
手持ちの別の電池で試されたところ、起動音がくり返すようになりました。電圧は4Vよりやや低い程度でした。
可変電圧の直流電源で丁度4.5Vをかけると全然動作しません。
試しに、電圧を下げてみると3V程度まで下げると正常に動作します。2.4Vまで下げても正常に動作します。
この状態から想像すると、基板上のIC(COB内の半導体おそらくCMOS)は3V位で動作するので、通常はIC内部の電圧レギュレータで4.5Vを3Vに変換していると思いますが、このレギュレータが壊れたため電源電圧が直接かかって正常に動作しないのではと思います。
電源電圧を3Vまで下げれば、内部の半導体が動作できるようになるのではと思います。
レギュレータが無い分、電源電圧が変動すると、半導体の動作に影響しアンパンマンの声の高さが変化したりする不具合は伴うと思います。
とりあえず、基板上のICは交換できないので、不安定でも動作するように、電源を電池2本の3Vに変更することにし、電池フォルダの配線を電池3本の内2本を使うように変更しました。
修理ではなく、改造になってしまいました。

また、電池の消耗や内部抵抗によって電源電圧が変化するのが気になるので、電池を3本に戻して、電池フォルダのところで、3.3Vの3端子レギュレータで安定化する方向で考えています。

その後、電源電圧を下げてテストしてみました。
2.4Vまで下げても殆ど音色に変化はありません。
2.0V以下では動作が不安定になり再起動を繰り返します。単3電池で1.2Vまで下がってもOKなので充分かと思います。
また、電池からスイッチなしで3端子レギュレータを使うと僅かながらも常に電流が流れるのでこれも気になります。
3V位の3端子レギュレータは手持ち部品にないので、購入してまで対策する必要は無いという結論になりました。

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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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