乗用メルセデスAMG ― 2021年10月02日 14:33

ネットで調べると、電動乗用玩具 メルセデスベンツ GLS63 AMG のようです。
後輪駆動の片方が動かないという事で修理依頼されました。
電源は入り、片輪は動くので、電池はOKです。
後輪が左右独立したモーターで駆動されています。動かない方のタイヤをはずしました。(爪ではまっているホイールキャップをとり、割りピンをはずすと簡単に取れました。)
黒色のギアボックスは、ケーブルのコネクタをはずすと本体から取り出せました。
ギアボックスを分解すると、モジュールの大きいギアが並んでいて、大きなモーター(RS390)のシャフトには、丈夫そうな金属製ピニオンギアがあり、大きなギアに噛み合っています。
モーターをはずすと、ギアはスムーズに動きます。 モーターのピニオンギアを手で回してみると非常に固く何かが引っかかっているようです。
モーターを分解して観察するも、なかなか、原因がわかりません。
落ち着いて、よくよくみると、ローターのコイルの巻線が接続されているはずの整流子端子からはずれていました。この先端が遠心力で外側の永久磁石にぶつかり、ローターと永久磁石の隙間に入って回転を妨げていることがわかりました。
コイル巻線の先端を本来接続されている部分にハンダづけして補修しました。 ハンダづけでは振動に対する強度に不安はありますが、私の技術ではこの方法しかできません。
モーターを再組み立てして、3V程度かけるとスムーズに回転しました。(定格は6Vです。) ギアボックスにモーターを組み込んで、本体に取り付け、動作確認すると、正常に動くようになりました。
モーターの交換が必要になると思い、先輩のNドクターに交換用モーターをお願いしたのですが、モーターの修理ができたので、交換用モーターは不要になりました。いつもありがとうございます。
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