イワヤの子犬 試作3回目2023年08月28日 07:50

ぬいぐるみを着せて動作確認すると、鳴き声を出しながら頭部を振る時に動作が止まる事がわかりました。
調べると頭部が後側に振りすぎで胴体とぶつかりクランク機構で引っ掛かる事がわかりました。

フイゴの押す部品から出ている頭部を支える柱の向きが良くなかった事が原因でした。柱を前方に10度傾けて3Dデータを作り直し3Dプリンターで出力しました。(写真で左側が試作2回目で右側が10度修正した3回目です。)
取り付け、ぬいぐるみを着せて動作確認すると途中で止まる事が無くなりました。

ぬいぐるみを分解の為に切開した部分を縫い合わせて完了です。

いないいないばぁワンワン えがおのくに2023年08月28日 11:25

イワヤの「いないいないばぁワンワン えがおのくに」です。足裏のスイッチを押すと音楽やワンワンの声が出て、両手で「いないいないばあ」をするおもちゃです。

「足裏のスイッチを押しても手が動かない。音もでない。」という事で修理依頼されました。

まずは電池チェックしました。電池はOKでしたが、電池ボックスの電極が錆びていたのでルーターで落としておきました。

次に、足裏のスイッチを取り出して調べました。小さいケースにタクトスイッチが入っていました。
右足のスイッチはタクトスイッチのハンダづけ部分で断線していました。これはハンダづけで修理しました。
問題のタクトスイッチは接触不良でした。いつもの接点復活スプレーを吹き込み、隙間に染み込ませて、スイッチを連打して馴染ませると、接触不良は改善されました。

これで、音がでるようになりましたが、手の動きはこれからです。

手の動きは本体メカニズムの回転運動をリンク棒で手に伝えて実現しています。
このプラスチック製のリンク棒が左右とも破断していました。

大きい力がかかる部分で接着面も小さく、接着剤では修理困難です。上手に熱溶着すれば何とかなるかもしれませんが、3DCADで3Dデータを作りました。
3Dプリンターで出力できたら、取り付けて動作確認する予定です。

いないいないばぁワンワン2023年08月28日 11:44

電池ボックスの錆びです。

いないいないばぁワンワン2023年08月28日 11:45

足裏のスイッチです。タクトスイッチが接触不良でした。

いないいないばぁワンワン2023年08月28日 11:46

手を動かす機構のプラスチック部品です。
左右とも破断していました。

いないいないばぁワンワン2023年08月28日 11:47

手を動かす機構です。

いないいないばぁワンワン2023年08月28日 16:49

破損した部品を3Dプリンターで作りました。
1回目は失敗作で、写真は修正して作った2回目です。
正常に動作しているよう思います。
太めの針金でできた腕の骨を取り付けて、ぬいぐるみの中に入れて、動作確認しました。
「いないいないばあ」の動作ができたので修理完了です。

アンパンマン 電動レールでGO!GO!DX 後進2023年08月28日 20:59

後進だけできないアンパンマンの電動レールです。

赤外線信号をデコードしているCOBが原因か、モータードライバーが原因かと思って基板上の電圧を調べてみました。

モータードライバーのFETは2個づつSOP8パッケージになっています。
まずは、正常に動く前進信号を送って調べました。
片方のFETに信号の電圧が確認できました。
後進信号を送って調べましたがどちらのFETにも反応がありません。
前進信号で反応がなかったFETの各ピンの電圧はあった方と異なりこちらが故障ではと思いますが確証はありません。
COBとパワーFETの間にあるチップトランジスタの電圧も測りましたが、前進時には1V程度で連続しているのですが、後進時は一瞬だけしか電圧は確認できません。COBから繋がっているチップトランジスタの端子でも同じです。
後進の信号を出してすぐに停止になることからCOBの故障かもしれません。

これ以上は私の技術ではお手上げです。

修理依頼者さんには、状態を説明してこの状態で返却するつもりです。
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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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