Sonechan blog(おもちゃ病院)

密閉型鉛蓄電池を交換すれば動くようになるはずですが、交換するバッテリーを購入するかは依頼者に確認する必要があります。

確認の前に、手持ちの単2型ニッケル水素電池5本（1.2Vx5）で動作確認しました。

ハンドルのリモコンで音楽、アンパンマンの声、前進、後進、停止をテストしました。

後進以外は正常に動作しました。後進のみ音は出るがモーターが回らない状態です。後進の音らしい音が出るので、赤外線信号は受信、デコード出来ていると思います。デコーダーから後進の信号がモータードライバーに上手く伝わっていないか、モータードライバーが故障しているかだと思います。

基板上の配線を調べることになります。モータードライバーはSOP8パッケージのパワーFETと思われます。

取りあえず、現状で、密閉型鉛蓄電池を購入するかどうかを確認することにします。

また、依頼を受ける際に、単1乾電池式にできないかというお話もあったので、単1型4本で動作確認しました。このおもちゃは乾電池仕様もあるようで、単1型6本が入るスペースがあります。単3用のスプリング電極を両面テープで貼り付けて4本分の電池ボックスにしました。

結果は、音は出るが走行モーターが動かない状態でした。手持ち電池が新品でない為かもしれませんが電流不足かと思われます。
後日、新しい電池で試すと上手く動きました。乾電池でも使えるようになりました。

イワヤのあかちゃんシリーズ、ビーグル犬です。

「鳴かない。足が折れている。」という事で修理依頼されました。

まずは、電池チェックしました。OKです。

まずは、ぬいぐるみを剥がして折れた後ろ足を確認しました。ポリアセタールなので接着剤は効きません。熱溶着でも修理出来そうですが、3Dプリンターで作った後ろ足の作り置きと交換しました。

鳴かない方は、前足の動きで上下動して鳴き声のフイゴを押さえるプラスチック部品が折れてシャフトに近いところで折れていました。

この部品は3Dプリンターの作り置きがないので、接着剤（プラリペア）で接着してみましたが、接着面が小さいことから動作させるとすぐに剥がれてしまいました。

これも熱溶着でも修理できるかもと思いましたが、この際、3DCADで3Dデータを作ることにしました。試作2個目で使えるレベルのものができました。動作確認すると上手く鳴き声が出ました。

これでこの部品も作り置きが出来ます。

後は、再組み立てして、ぬいぐるみを着せてから、再度、動作確認してOKなら完了です。

折れた後ろ足と3Dプリンター製の後ろ足です。

折れたフイゴを押す部品です。
写真の中央部分で折れています。

左側が折れた部品、右側が3Dプリンター製の部品です。

赤外線リモコンのバスです。

「動かない」という事で修理依頼されました。

電源は入り音は出ますが動きません。モーターは動いているようです。

分解して調べようとしましたが、タイヤが外れません。タイヤハウスと干渉してギアボックスが取り出せません。
気長にタイヤを引っ張って外すか、タイヤハウスを切断してしまうかの選択でしたが、タイヤハウスを切断しました。

分解してみるとギアボックス内部のギアが割れていました。
26歯の平ギアですが、モジュールが0.6です。手持ちの部品にはないので3Dプリンターで作成しました。（FDM式でフィラメントはPLA）
作成したギアを取り付ける為には、やはりタイヤをシャフトから外す必要がありました。ギアボックスを車体から取り出したので、タイヤを上手く掴め、引っ張ると外れました。
作成したギアを取り付けて動作確認しました。意外と上手く回りました。

再組み立てして、動作確認しました。OKなので完了です。

なお、切断したタイヤハウスは接着剤で元の位置に戻しました。

割れていた平ギアです。