夢の子ネルル2023年08月05日 17:09

夢の子ネルルです。
2体持ってこられたうちの1体が私の担当になりました。

全く動作しないという事で修理依頼されました。

まずは電池チェックしました。単2電池4本でOKでした。

全く動作しないという事なので、電源系の故障が考えられます。また、ネルルは手のスイッチが故障すると反応しないので、こちらかもしれません。

取りあえず、ぬいぐるみを固定している結束バンド切って、基板電池ボックスを取り出し分解して基板を調べました。

基板から出ている配線が基板の部分で切れていました。黄色の配線が2本、青色の配線が1本切れていました。この配線は、黄色が左手、青色が右手のスイッチでした。これが切れていたので反応しなかったと思われます。

基板側に数cmの配線をハンダづけしてから、この配線に切れた配線をハンダづけして少し配線を長くして余裕を持たせました。

ハンダづけの前に黄色、青色共に、テスターで導通を測りながらスイッチの押してスイッチまでの配線を確定しました。結果は、黄色はOKですが青色はスイッチまでの何処かで切れていることがわかりました。

基板を基板電池ボックスに戻し、動作確認しました。

右手は駄目ですが、左手スイッチが反応するようになりましたが、やや不安定です。左手も断線しているかもしれません。

左手から切開して、調べました。スイッチ部分も分解して調べましたが問題ないようです。黄色の配線を本体側へ調べると、途中で断線部分を見つけました。ハンダづけして熱収縮チューブで絶縁しました。これで、左手スイッチはOKになりました。

右手を切開して調べると、スイッチから5cm位のところで完全に切れていました。切れた本体側からの配線を探すと、青色配線のほかに切れた赤黒色配線を見つけました。
青色配線はハンダづけして熱収縮チューブで絶縁して右手はOKになりました。

赤黒色配線の接続先を探すとお腹部分に配線が繋がっていない圧電素子を見つけました。お腹トントンを検出するセンサーと思います。圧電素子なので極性があり赤黒色配線も納得です。この圧電素子が接続先としました。ハンダづけして、元のお腹にある袋に戻しました。

これで再組み立てして、動作確認しました。左手右手スイッチはOKです。頭のセンサーもOKです。初期設定ができました。
その他のセンサーは奈良おもちゃ病院さんのネット記事にある方法で確認しました。OKだったので、この状態で切開した部分の裁縫をして、結束バンドでぬいぐるみを閉じて、完了とします。

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おおさか ひらのおもちゃ病院・東住吉おもちゃ病院・八尾おもちゃ病院で私が修理した事例を紹介します。
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