Sonechan blog(おもちゃ病院)

スマートフォンのおもちゃです。

スマートフォンの画面が３ｘ３の９個メンブレンスイッチになっていて、押すとおしゃべりします。

「右下端のボタンが反応しない」という事で修理依頼されました。

メンブレンスイッチのフレキシブル基板の導通をチェックをすると、問題のスイッチ部分へのプリント配線が途中で切れていることがわかりました。目視では断線部分はわかりませんが、途中のレジストを一部分剥がして、調べると切れていることがわかりました。

導通が確認できた部分から問題のメンブレンスイッチまで、銅箔テープを細く切って貼り付け配線の代わりにしました。銅箔テープとプリントパターンの接触のために、炭素系の導電性接着剤を塗りました。

接着剤が乾いてから動作確認すると、スイッチに反応しておしゃべりするようになりました。

銅箔テープと導電性接着剤で補修しました。

問題のスイッチに対応する導電性面は念のために銅箔テープを貼り付けました。

昭和レトロのトランシーバーです。
学研の製品で、おそらく1980年代の物と思われます。
次の「5つの機能で冒険できる。」そうです。
1.トランシーバー
2.望遠マイク
3.懐中電灯
4.探査機
5.警報機

「話してもつながらない」という事で修理依頼されました。

まずは電池チェックしました。OKでした。

動作確認すると、２台共に電源は入りました。
超再生回路のクエンチングノイズらしい音が聞こえました。

片方のマイクの送信スイッチを押すと、他方のトランシーバーはキャリアを受信しました。送受信を替えても受信しました。

次に、マイクに声を入れると他方のトランシーバーから音質は良くないですが聞こえました。送受信を入れ替えてもOKでした。
手持ちの広帯域受信機でも受信できました。

２台が接近していると、ハウリングが起こって上手く受信できませんでした。

以上のことから、故障ではないと思います。

上手くつながらないのはハウリングのためで、音質が良くないのは古いトランシーバーの性能（超再生受信回路など）と思います。

よって現状のまま返却することにします。

また、分解して内部を調べると良く使われる27MHzではなく、49.860MHzの水晶発振子が基板にありました。